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ジリリリリ―ー・・・
ジリリリリリリ......
目覚ましがが鳴る
いつもの様に。
俺は重い身体をベッドからおこし、
目覚まし時計を止める。
朝。ここで俺は「小鳥のさえずりが響く清々しい朝」とかなんとか言ったらいいのかもしれないが、残念ながら俺はそんな爽やかなヤツじゃない。
俺は眠気を無視しながらも大きめの欠伸をひとつし、ベッドから降りた。
そのままめんどくさいが部屋を出て、廊下の突き当たりにある洗面台に行く。
洗面台の鏡には俺の顔が映る。
襟足が長めの黒い髪は、所々が寝癖で跳ねている。
蛇口を捻り水を流す。
そしてその水で顔を洗う。
冷たい水が俺の頭を冴えらせる。
顔を上げるとクリアブルーの瞳と目が合った。
勿論コレは俺だ。
カラコンでもなんでもなく、正真正銘俺の瞳だ。
遅くなったが、頭の冴えた今、俺の自己紹介とでもいこう。
俺の名前は
緋巳野 色(ヒミノ シキ)
高2の、勿論男だ。
俺は脳内で自己紹介誰に言う出もなくやってみたが、もしも今の脳内自己紹介が口に出てたら......と考えると何とも言えない気持ちになる。
・・・・・・・・所詮精神病と言うヤツだ。
春に大繁殖をしだすアレだ。
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