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幸は俺よりも頭がよかった。
それも目に見えて解る程。
そんな訳だから、周りの反応は俺に対しては冷たかった
口々に聞こえてくる罵倒
「まったく・・・幸君はあんなにできがいいのに・・・どうして双子なのに色君は出来が悪いんだ」
落胆される言葉に俺は耳を塞ぎたくなった。
そんな俺に幸は同情したのか、誰よりも優しく俺に接してくる。
止めてほしい
本当に。
お前がいなければ、俺は出来損ないなんか・・・・・・・・・・
ピンポーン♪
そこまで考えていたら不意に玄関チャイムが鳴り、俺は考えていた思考を一度シャットダウンさせた。
俺は朝食の食器を流しに置き、鞄を持って玄関へ行った。
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