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ぺぺは小さく頷いた。
「そしてその対にあるのが、先程の奴とその仲間の組織…名を…ALICE[アリス]。奴らのシンボルは[天から流れ落ちる魂]を表し、STILLBIRTH[スティルバース]とも呼ばれている」
「ちょ…ちょっと待ってくれよ?」
時兎は整理しきれなくなり、頭を掻いた。
「あんたら[TIME・CROSS]と[ALICE]が対立してるのは解った。つまりその[あるモノ]を争奪しあってるワケだろ?…で?おれは何だ!?」
時兎は自分に指さして言った。
「おれは関係ないだろ!何でアイツはおれを探してた?」
「我が輩は今日、それを伝えるためにここへ来た」
時兎は一瞬息を飲み、ぺぺを見据える。
「少年、君は…T・Cが守り、アリスが求めるあるモノ…[スパークル]である」
「…はぁ…」
理解不能だった。そんなモノ聞いたこともないし、いきなりお前がそれだと言われても、驚きようがなかった。
「まぁ聞け」
それを察して、ぺぺは言った。
「正確には、スパークルとは不死を可能にする希少な物体。それが、少年の体内に存在している」
「…は?全然解んない…それってどういう…」
「ア゙ァーぃよっこらせぃ!」
緊張感のない時成の声が、シリアスを台無しにして聞こえてくる。
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