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目映い光が満ち、時兎は思わず目を瞑った。
光が止み、恐る恐る目を開けると、英国を思わせる庭…
「目がぁー…」
と
「目が溶けたかもー…」
そこに座り込んだ人間が目に入った。
先程の光を直視したのか、両目を手で覆い、何やら騒いでいる。
ぺぺはキョロキョロと周りを見渡し、到着を確認する。
「おや?」
そしてその騒いでいる人物に気付き、話しかけた。
「そこに居るのは…虹[コウ]ではないか?」
「その声は…」
騒ぐのを止め、ゆっくりと両手を顔から離す。
「ぺぺさん?…おっ見え…」
その人物が顔を上げた瞬間、時兎と目が合った。
「…る…?」
コイツ
見たことあるぞ…?
時兎はその顔を見て思った。相手もこちらの事を見たことがあるような顔をしている。
長めの鬱陶しい髪に
この間抜け面…
最近見た気がする
誰だったかなー…この人
このしかめっ面…
最近見た気がする
「「あ」」
そして同時に思い出す。
「「あぁーーー!!!」」
―「なるほど」
ここはT・C本部の指令室。ぺぺは紅茶を啜りながら、先程の流れを纏める。
「つまり二人は…仲良しさんか?」
「ただのクラ…」
「そうです!」
時兎の言葉を遮り、虹は答えた。
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