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すぐに背を向けて、ボタンを留めながら部屋へ戻る。 「起きるのは早いのに、何でいつもそんなにギリギリなんだ??」 ハクさんと呼ばれた、一見肉付きの良い男は 小言を口にしながら玄関に佇み、腕時計をしきりに気にしていた カジュアルスーツに身を包んで、玄関に戻ると 時間押してるから急ぐぞ、と急かされた 駐車場で待機していた車に乗り込み、助手席に置かれた台本に目をやる ゴールデンタイムに放送されている、人気バラエティ番組収録の台本だ 「出演者…C'hil、ジウォン(MirroR)………ジウォンさんッ!?」 ドリンクホルダーに飲み掛けのペットボトルを戻して声をあげた
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