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「子供が?」
「そう。少年達みたいな子供が」
近くで顔を見ると、
お姉ちゃんはちょっとだけニキビがあった。
化粧も何もしてないみたいだ。
「だから、アタシは子供には絶対に、嘘はつかない。少年がアタシを信じてくれるなら、アタシも少年を信じる」
「……僕、
お姉ちゃんを信じてるよ?」
そっか
ってお姉ちゃんは嬉しそうに言った。
「なら、言うぞ?アタシは悪い人じゃない。自分で言うのもなんだけど、スゲー良い奴さ」
お姉ちゃんは僕の頭に手を乗せて、お父さんみたいに頭を撫でた。
ちょっと髪の毛がぐちゃぐちゃになる。
「その友達に言っとけ、
疑うならアタシの所に来いってな」
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