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20才を過ぎると早いって誰かが言っていた。
気付けばみゆは26才。
「カワイイね何歳?」
それは22才の頃だった、昔からの夢であった歌手にも情熱絶え、なんとなく居心地の良さから居酒屋でバイトしていた。
そこによく来ていたチンピラ風のRさん27才。ふるスモのVIPCarを乗りつけてはビール一杯飲み夜の街に消えていくまるでみ○みの帝王のような人だった。そのうちみゆは言葉をかけられるようになった。ある日、閉店間際に店に来たRさん、みゆはそのまま男と女の関係になってしまっていた。「私たちって付き合ってるの?」「あぁもちろん」何度か会っているうちに連絡は向こうからの一方通行で、会っているのは月1日曜の夜だけSEXしかしていないことに気付いた…いつしか月1が2ヶ月3ヶ月と空いていくようになった。「どこにいるの?」「今度いつ逢える?」「そんなに俺のこと好きなら誠意見せてよ」久しぶりに会えた日、行った先はホテルどころか消費者金融の店舗の前だった。100万って以外と簡単におろせるんだ?「はぃこれ」
「一生かけて返してね!」それでもみゆは彼につがっていて欲しかった。それが私の初めてした借金。恋に恋してだけ?金利だけ払い続けてる…お金の大切さって、今になって本当わかるょ。
高校生の頃は子ギャルの全盛期に息し、ルーズソックスを破棄散らす友達を横目に、春高バレーの全国大会を目指し364日白いボールに内(撃ち)込んでいた。通うのに1時間以上かかっていたし帰ったと思えばすぐ朝、男子と関わることもなかった。うちは(母校)特待生制度があるバレー部。みゆは超レギュラーではなかった。学費もモチ無免除。1時間かけて通っても何も期待されることはなかったし、親や中学の先生、いつ辞めると言い出すか、思われてたと思う。今思えば変なプレッシャーもなかったのが良かったかも。でもさすがに心の支えは必要だった。みゆには幼なじみの男子N、と12才時に出会った某V系バンドの存在があった。スポーツもあるし、バンドも好調、幼なじみにも恋してる純な自分に酔っていた。
Nは中2の時、隣の席になってから仲良くなった。「おまえって本当ブサイクだな」
「昨日休んだけどどうした?最近元気ないな」
けなして来るのに心配してきたり女心を揺さぶる感じがたまらなく好きになっていた。今でも覚えてる。卒業式まじか、廊下でNに会って高校を聞かれた時、何も言えなかったこと…
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