ある雛、追突

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戒「ねぇねぇ、話って何?何なの?」 玲「んー。まず座んねえ?」 別の部屋に着いた途端に、オレの話が気になるのか挙動不審になる戒くん。 そんな戒くんに椅子を差し出してとりあえず座らせる。 戒「嬉しいな、」 玲「あん?」 戒「だってれいちゃんと二人きりだもん」 玲「なんだそれ」 オレの肩に戒くんの頭が軽く乗る。 のを、すぐにどける。 戒「…いじわる。」 玲「うっせ、大体男同士だろうが」 戒「れいちゃんならいいもん」 玲「おまえが良くてもオレがだめ」 ぷくっと膨れる戒くん。 そんなんしても可愛くないっつーの。 戒「流鬼には甘えさせるくせに」 戒くんは真っすぐオレを睨むように見つめてきた。 んー、すぐそうやって… なんで流鬼を目の敵にすんだろう。
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