ある雛、追突

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みんながいる楽屋に戻る。 戒くんは機嫌が良さそうに足取り軽くオレの前を歩く。 一方オレの足取りは重かった。 戒「たっだいまー♪」 麗「あ、おかえり」 戒くんの言葉に返事をしたのは麗だけで 流鬼と葵さんはチラ見しただけだった。 麗「ずいぶん遅かったねぇ」 玲「まぁ‥な。」 頼むからそれ以上突っ込まないでくれ。 冷静なフリをしつつ オレは内心ビクビクしていた。 玲「なぁ、まだ怒ってんの~?」 流「…ん。」 流鬼の頭に手を乗せる。 手は払われはしなかったが、返事は小さく短かった。 なに拗ねてんだよ。 かわいいな、ちくしょう。 その様子を戒くんは横目で見て、それから麗に話しかけた。 戒「ねぇっ聞いてよ」 麗「どうしたの?」 戒「オレれえちゃんから告白されちゃった」 オレを含めてみんなが一斉に戒くんの方へ振り向いた。 それからゆっくりとオレへと視線が集まる ちょ、待ってって。 なにこれ。 やばい なんで言っちゃうの!?; 戒「あっゴメン、内緒だったんだっけ」 戒くんはにこっと笑い、オレに引っ付く。 お前さ…わざとだろ? 流鬼はただ呆然としていた。
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