人形遊戯

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癇に障る声が堪らなくイヤだった。 そんな声で延々とまくし立てる小言の数々。 凄くイヤ。 気分次第で、ワタシに暴力を振るう、ゴツゴツした手。 反吐が出る位大っ嫌い。 血走った三白眼。 潰れてしまえばいいのに。 禿かかって、皮脂でギトギトの額。 もう最悪。 耐えられない位の悪臭を纏わりつかせながら、ワタシの身体をねぶり尽くすその下品な舌。 引っこ抜いてやりたい位だった。 例え、血が繋がってなくても、こんな最悪の男がワタシの上に君臨し、暴力を振るい、凌辱する事は許容出来なかった。 だから――
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