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ボクがリビングでテレビを見ているときに彼女が窓ガラスを破って飛び込んできたのだった。
ガラスは床一面に飛び散り、少女は血だらけになってぐったりしていた。
彼女はボクの通っている学校の制服をきていた。
ボクは急いで洗面所にタオルを取りに走っていった。
もちろん絆創膏も、と思ったけどあいにく絆創膏はきらしていた。
ふわふわの白い清潔感あふれたタオルを手にとってリビングに戻ると、彼女が流した
はずの血と、床に飛び散ったはずのガラスがなくなっていた。
ボクが驚いたのはそれだけじゃなかった。
彼女はテレビの番組を体操の番組に変えて、一緒に踊っていた。
ボクは何から質問していいかわからないまま、とりあえず口を開けた。
「あ・・・れ?キミ怪我は?」
その声にびっくりした彼女は体操の途中でピョンと飛び跳ねた。
「ひゃ!びっくりしたぁ!なぁに?なんか言った?」
彼女はくるっとこっちを向くと意外そうにそう答えた。
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