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それからボクのお母さんとお父さんが帰ってきたけど、お母さんはきちんと食事を4
人分つくるし、お父さんに至っては普通に彼女に話しかけていた。
「おい、愛。最近学校はどうだ?いじめられてないか?」
などとどこにでもありそうな会話を披露してくれるお父さん。
これも魔法の力なのだろうか?
ボクにはまだ信じられない。
と、その時だった。
ガシャーン!
その音は彼女が飲もうとしていた牛乳の入ったコップを、うっかり彼女は手を滑らせ
落してしまったのだった。
「大丈夫!?愛ちゃん!?・・・あれ?」
そのとき彼女は消えてしまった。
服だけが残っているけど彼女の姿が見当たらない。
どこに行っちゃったのだろう。
「ここにいるよー!」
彼女は制服の中からもぞもぞと出てきた。
服で自分の身体は隠している。
そして小さくなっていた。
「私は冷たい液体を浴びると小さくなっちゃうの!」
・・・なぜ。
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