いかれた少女のミサイル ~だって私、魔法使いだもん~

7/11

267人が本棚に入れています
本棚に追加
/552ページ
それからボクのお母さんとお父さんが帰ってきたけど、お母さんはきちんと食事を4 人分つくるし、お父さんに至っては普通に彼女に話しかけていた。 「おい、愛。最近学校はどうだ?いじめられてないか?」 などとどこにでもありそうな会話を披露してくれるお父さん。 これも魔法の力なのだろうか? ボクにはまだ信じられない。 と、その時だった。 ガシャーン! その音は彼女が飲もうとしていた牛乳の入ったコップを、うっかり彼女は手を滑らせ 落してしまったのだった。 「大丈夫!?愛ちゃん!?・・・あれ?」 そのとき彼女は消えてしまった。 服だけが残っているけど彼女の姿が見当たらない。 どこに行っちゃったのだろう。 「ここにいるよー!」 彼女は制服の中からもぞもぞと出てきた。 服で自分の身体は隠している。 そして小さくなっていた。 「私は冷たい液体を浴びると小さくなっちゃうの!」 ・・・なぜ。
/552ページ

最初のコメントを投稿しよう!

267人が本棚に入れています
本棚に追加