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「はい、ゆぅ君!プレゼント」
「え?……あぁ、今日1ヶ月記念日だからか。ありがとう」
昼休みに4人で昼食をたべていたとき……にかっ。と白く輝く歯を見せて笑う悠斗。歯磨き粉に何使ってんの?って訊きたくなるくらいの、白。
「何がでるかな♪何がでるかな♪……「黙れ橙夜」
チッ。せっかく俺が場の雰囲気を盛り上げようとしているのに……。ガサガサと綺麗に包装された紙を無惨にも破る悠斗。
「腕時計!?やった、これ前から欲しかったんだよ!ありがとうな、結衣」
「喜んでもらえて良かったよ。
実は橙夜君が選んでくれたんだ、その腕時計」
「橙夜が?」
「……まぁな。おまえがその時計を前に涎垂らしながら欲しがっていたのは知ってたからな」
「そっか、サンキューな。
橙夜にしては気持ち悪いけど」
「ちょ、ちょっと!なんで喧嘩になってるの?」
気がつけば胸ぐらを掴み合っているオレたち。
「気にするな沢村。これが俺たちの友情だから……なぁ糞悠斗?」
「全くもってその通り。流石は馬鹿橙夜だな!……それはそうと実は俺からもプレゼントがあるんだ」
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