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「ったく、ほら!」
「え?」
俺は小さな正方形の箱を葵に投げる。
「一応記念日のプレゼント。まぁ、葵にはお世話になってるし最近色々あって祝えなかったからな」
まさかプレゼントが貰えるとは思っていなかったのだろうか、思考停止状態の葵。
「あれ?橙夜と葵ちゃんが付き合い始めたのって……祭のときからだろ?だったらまだじゃん」
もっともな意見を悠斗はおっしゃるな。そこで葵も復活したのか……
「じ、実はもっと前に私が橙夜君に告白してたの。それで橙夜君がその日を記念日にしよう。って……」
話してる途中から顔を赤くする葵……恥ずかしいなら言うなよ。
「葵、開けてみなよ!」
沢村が葵を急かすと、なんか爆弾処理みたいにゆっくり丁寧に包装を剥がしていく。
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