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「んっ………」 うっすら目をあけるとあたしの頭を撫でながら見つめている要さんと目があった。 「おはよう」 「おはようございます」 昨日の出来事が蘇ってきて赤くなる顔を隠すように布団を被った。 「クスクス」 要さんの笑い声が聞こえる。 「朱里ちゃん…こんな事したあとに言うことじゃないけど,俺朱里ちゃんの事はかわいい後輩にしか思ってなかった。 でも朱里ちゃんを好きになりたいと思った。 だから勝手だけど俺が好きになるまで待っててもらえるかな?」 布団から勢いよく顔を出した。 「あたし待ちます!…これからもそばにいていいですか?」 要さんは微笑んだ。 「もちろんだよ」 こうしてあたしと要さんの 白でもなく黒でもない どっちつかずのグレーな関係が始まった。
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