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知らせを聞いてから、病院まで、夢中で走った
電車に乗ったかチャリだったかバスだったか、はたまた自力だったか
記憶が曖昧だが、とにかく夢中だった
昨日、サダムは彼女と喧嘩になり、彼女は別れの言葉を残し、サダムの部屋を出ていってしまった
その帰りに、彼女は事故に遭い病院へ運ばれた
それが夕方のことだった
連絡を受けたのは朝になってからだった
事故に遭ったなんて夢にも思わず、彼女が去った後、電話を何回も鳴らし、メールもばかみたいに送信した
当然何の反応もない
何回目かの電話で、電源が入っていない時のアナウンスが流れ、いよいよもうだめなのかと肩を落とし、一人悶々と夜を過ごした
まさか事故に遭っていたとは誰が思うだろうか
いや、それよりも、自分のせいでこうなったんだと、サダムは強く後悔した
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