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二人の娘が生まれてから、本当に月日が経つのが早くなった…と久と今日子は感じていた。
一日一日があっという間で、気がつくと娘たちは、中学生になっていた。
今日子は仕事をしながらの子育てをしていた。
…そういえば、あの子たちも中学生なのね。私が先輩と出会った年になったんだ…
なんだか漠然と気持ちがくすぐられるように思われた。
夕食後、単身赴任をしている久へ電話をかけた。
久も同じことを考えていたようだ。
これから二人の娘の生き方を通して、私たちも振り返りながら、癒されたり、考えてさせられたり、悩んだりするのだろう。でも、一人の時には感じなかった心地よいぬくもりを感じながら、ゆっくり前に進んでいくはず。
今日子は、初めて今までの自分の人生を受け入れることができた。
…あんなに辛い日々だって、一つ欠けても、今日はなかったのだから…
まっすぐに生きるってこういうことなのかもしれない。瞬間瞬間は、壁や曲がってしまったように感じるけれども、振り返ると全てが宝物の日々だと思える、そんな人生。
もしかして、お母さんはこんな願いをこめて、私を今日子と名付けたのかもしれない。
今日子は、今まで抱えていた過去の孤独からも解放されたように感じたのだった。
こんな私だけど、生まれて、今日まで生きてきて、本当によかった!
心からそう思うのであった。
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