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「旦那様、元気な男の子ですよ…」
「おぉ…なんとも愛らしい…!…よくやったな、レイミー」
「はい…ありがとうございます…」
我が子の誕生に喜ぶダリアに、レイミーは微笑んだ。
まるで子供のようにはしゃぎ喜ぶ様に、周りの者達も頬を緩ませていた。
そしてようやく、自分が曝した様に気付いたダリアは大きく咳払いをし、抱いていた子供をレイミーに戻した。
「……名前は、もう決めたか?」
「えぇ。…セランと云う名で、どうでしょう?」
「…セラン…うむ。良い名だ。」
二人でセランの顔を見、そして二人顔を合わせ笑い合った。
レイミーは優しくセランの頭を撫でる。そしてまた優しい声で
「セラン…あなたにはいったいどんな聖霊がついてくれるのかしらね…」
「そうだな…、
────おや……?」
撫でられた頭が微かに傾いた、その時ダリアは何かに気付いた。
そっとセランへ手を伸ばす。
辿り着いたのは、セランの左胸。
身体を覆う布を退かすと露になる白い肌、そして…
「これは……まさか…」
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