00++その者、誕生

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「旦那様、元気な男の子ですよ…」 「おぉ…なんとも愛らしい…!…よくやったな、レイミー」 「はい…ありがとうございます…」 我が子の誕生に喜ぶダリアに、レイミーは微笑んだ。 まるで子供のようにはしゃぎ喜ぶ様に、周りの者達も頬を緩ませていた。 そしてようやく、自分が曝した様に気付いたダリアは大きく咳払いをし、抱いていた子供をレイミーに戻した。 「……名前は、もう決めたか?」 「えぇ。…セランと云う名で、どうでしょう?」 「…セラン…うむ。良い名だ。」 二人でセランの顔を見、そして二人顔を合わせ笑い合った。 レイミーは優しくセランの頭を撫でる。そしてまた優しい声で 「セラン…あなたにはいったいどんな聖霊がついてくれるのかしらね…」 「そうだな…、  ────おや……?」 撫でられた頭が微かに傾いた、その時ダリアは何かに気付いた。 そっとセランへ手を伸ばす。 辿り着いたのは、セランの左胸。 身体を覆う布を退かすと露になる白い肌、そして… 「これは……まさか…」  
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