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【特徴】
全体を俯瞰して細部まで見ることが出来る視野の広いレビュー屋。
文章構成やストーリー構成、設定の説得力やキャラの行動原理。
小説の基礎とも言えるそれらを知識として持ち、柔軟な読解力を持ってピンポイントに核心に触れてくる。
また、出だしを一つの要点として捉え、読書欲をそそる引き込み方、インパクトがあるかも見極める力もある。
文章については人称に視点、句点読点や改行頻度の全般に渡って目を凝らし、物語構成では起伏を中心に山場となる事件の構成が適切であるかまで細かく見てくれる。
ファンタジーについての造詣(ぞうけい)も深く、設定背景やら世界観背景などのバックグラウンドに気を配ることも出来る。
それだけの読解力があり、知識もあるので、どんな物語にも万能に対応できることだろう。
こちらのレビュー屋の個性とも言えるレビュー者を選ぶ制度だが、恐らく辛口担当のリエのみしか上手く機能していない。
甘口か中口か辛口か。
指摘の細かさ、厳しさを三つの段階を設けて分けているようだが、それでは甘口、中口では力を抜いているようなもの。
実際に中口担当のアレンの項では、リエの項と比べると中身が薄い。
レビュー屋として十分な力があるのだからそれではもったいない。
指摘する部分は全て指摘するスタンスであることを前提に、言い方や表現、比喩や例え話などの“伝え方”によって辛さというスパイスを味付けとしてほしいと思わざるを得ない。
要するに、アドバイスの中身は同じでも伝え方を依頼者様の好みにあわせる形が好ましい。
見て見ぬ振りをするのが優しさではなく、しっかり伝えてより良い小説に導いてあげるのが優しさ。
ともあれ、バランス良く小説全体を見てくれる万能型のレビュー屋であることに違いはない。
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