レビュー屋 かけら店

2/2
前へ
/23ページ
次へ
【特徴】 誤字脱字あるいはおかしな表現がないか、細かく見てもらいたい方にオススメのレビュー屋。 著者曰く、小姑的指摘が飛び交う。 障子(しょうじ)の桟(さん)にホコリが付いてますよ、と指をつーっと滑らせて汚れた指を見せてくるような指摘だが、どれも依頼者様を思っての指摘なのは読めば十分にわかる。 確かにストーリー構成やキャラ作りも大事な要素だが、文章としておかしくないかというのも物凄く大事な要素。 せっかく綺麗に紡ぎあげた物語でも、文章中に違和感があっては読むテンポを乱されて興が冷めてしまうものだ。 客観視点でそれらをチェックしてもらい修正するだけで、文章はリズムを刻んで物語を生き生きと躍動させてくれるようになるのだから、嫌がることがむしろ間違っている。 障子の桟のホコリを赤ちゃんが触って口に入れたら大変、小姑だって嫌がらせで言うわけではない。 それを認識した上で見ていくと、誤字脱字、表現に限らず、言葉選びや人称や視点、さらには改行配列なども丁寧にさらってくれているのがわかる。 細かいけれど、どれも大事。 一番気に掛けてくれるのが一ページにおける改行使いや、それに伴う空白余白。 出版される書物が文字数や行数の形式、さらには上下左右の余白が定められているのは、ページ全体を絵として見た場合の“読みやすさ”を念頭に置いているから。 言うなれば、文字と空白のバランスが絶妙な黄金比率が存在するわけだ。 出版物において「もっと改行したほうが見やすいのにな」って思わされることがないのは、読みやすさへの配慮が最大限なされていることが絶対的理由。 携帯小説では疎かにされがちな編集作業が自分の小説に必要だと思う方は、こちらのレビュー屋に足を運ぶことをオススメします。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

177人が本棚に入れています
本棚に追加