セイジとイクヤ

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セイジとイクヤ

「なんだあれ」 まだこいつは知らない。 「あぁ、桜木さんでしょ」 もし言ったらこいつはどんな表情を僕に見せる? 「それは知ってる。アレ一応、俺のクラスメイト」 僕とこの苦痛を共有してくれる? 「なんだ、知ってるんじゃないか」 一緒に解決策を考えてくれる? 「そうじゃなくて、あいつの持ってるのって包丁じゃないの?」 それとも… 「うん、そうだよ」
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