セイジとイクヤ

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そいつは一人で窓の外を眺めていた。 ワイシャツをだらしなく出して上履きの踵を潰しているところを見るとおそらくあいつらの仲間なんだろう。 昼休みだけじゃ飽きたらず朝にまで進出してきたようだ。 先客がいるのなら話は別だな、戻ろう。 そして振り返ってから気付く。 「窓が…開いてる」 思わず口に出た。 どうやっても開かなかったはずの窓が開いている。 再び窓の方へ振り向くと彼と目が合った。 眠たそうな目でこちらを見ている。 数秒の沈黙の後に先に言葉を発したのは僕だった。 「その窓、どうやったら開くの?」
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