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闇の組織 “闇の蝶”
もとい秘密の花園
この組織に入れるのは
他とは違う秀でた才能の
ある者たちだけ……
それと
12歳までとされている
都内某所
燦々(さんさん)と光り輝く
太陽が照りつける真夏の日
闇の組織は始動した
皆川 梓を筆頭に
5人で構成された組織
警察が公に出来ない難事件を
解決へと導く子どもたち
赤いロン毛の子が
発した一言から始まった
子どもたちの日常
『まじ暑い…
クーラーないの?椿ぃ~』
『隊長…ありましたよ…
ついさっきまで』
隊長と呼ばれた
赤いロン毛の髪をした梓
そのとなりで黒い笑みを
浮かべひきつった笑顔の
黒い髪の女の子
副隊長の立花 椿
『椿なにいってんの?
あったらとっくに
涼しいはずじゃん』
クルクル回る椅子に
座りながら言う
『あなたが壊したんでしょ?
違いますか?』
ひきつった笑顔から今にも
パンチが飛んできそうな
雰囲気が漂う
『まあまあ…落ち着き
梓も椿も余計暑くなるゃん』
二人を制止したのは
綺麗な銀髪の佐久間 馨
正真正銘の男の子
『そやで~椿ちゃん』
憎たらしい笑顔の梓
プチッ
なにかが切れる音がした
乱闘開始の合図だ
ひっちゃかめっちゃかに
なった部屋…
これが初顔合わせだったと
言うことが禁句となったのは
当然の事だ
そしてこれはほんの
1日の日常に過ぎない
これから始まる
日常の幕開けに過ぎないんです
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