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梓が闇の組織に入ったのは
一年前…梓が10歳の時だった
当日10歳だった梓と
小学校に上がりたての
拓也は公園でサッカーをしていた
そこに知らないオジサン
が来て拉致った…
村井刑事だったとは
とある事件の後に知った
連れてこられたのは
父の働く青葉警察署の
とある一室
そこには3人の同世代の
子達が座っていた
『いきなりなんなんだよっ
オッサン離せよコラッ』
梓がキレ口調で村井刑事の
腕を振り払った
『ねぇちゃん声デカイ』
冷静に言う拓也
『だって……』
いい欠けたその時
ドアの向こうから人が来た
紛れもなく梓の父 義樹
ウキウキで少々
気持ちが悪い……
『梓ぁ~ごめんねぇ~
村井くんになんか
されたかった?』
梓に飛び付き身体中を
触る父義樹
『拉致られた……って
触んなっロリコン親父がっ』
梓の右ストレートが見事に
決まり拍手喝采
『で話ってなんや?』
銀髪の少年が言った
凄く冷静で銀髪が目立っていた
『えっと…佐久間くんだね
君たちには今日から
此処で働いて貰う』
はぁ?
間の抜けた返事が
あたりを包んだ
『オッサン話飛ばしずき
アホちゃうか?』
呆れたように
銀髪の少年が言った
一瞬だが空気が
凍りついた…
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