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『きゃっ!』
突然、アジェッタは床に勢いよく尻餅をついた。
どうやら椅子の脚が壊れたみたいだ。
『大丈夫か?』
『は、はい。大丈夫です……』
アジェッタは立ち上がると、スカートについた汚れをパンパンと叩いて落とし、少し疲れたようにため息をついた。
その表情を見ていると、何故かこちらも気分が下がってくる。
男は何か話題を捜そうと辺りを見渡した。
そういえば、この部屋の事をまだ聞いてなかったな。
『一つだけ、聞いてもいいか?』
『何ですか?』
『この部屋はキミの部屋だよな?』
『はい、ここは私の部屋ですよ。物凄く散らかってますけど、私がやったわけじゃないんです……』
やはり、そうだろうな。
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