第1章~その名はクッキー~

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『うっうっ……あぅ』  アジェッタの全身がプルプル、と震えだした。 これはもう間に合わない。 ――こうなったら、イチかバチかの賭けだ。 『……俺と友達になってくれ』 『……え?』  男の言葉にアジェッタは驚き戸惑った。 いきなりそんな事を言われたのだ、当然の反応だろう。 『い、今、なんて……』  アジェッタが恐る恐る尋ねてきたので、男はさっき言った言葉を同じ抑揚で再び言った。 『……俺と(以下略』
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