169人が本棚に入れています
本棚に追加
『な、なな、なん、ですか……?』
顔を赤くして、かなり戸惑いながらアジェッタは男に尋ねた。
すると男はこういった。
『そろそろ敬語はやめてくれ』
『え?』
アジェッタがどうコメントすればいいのか困っていると、男はトドメに、
『もう友達だからな』
と言った。
その言葉を聞いて、アジェッタは嬉しさのあまりにまた泣き出しそうになったが、ここは必死に堪えたようだ。
『じゃ、じゃあその、改めて自己紹介するね』
そう言うと、アジェッタはベットから立ち上がって、改めて自己紹介を始めた。
『私はアジェッタ・ダウクス・フローレン。ノタリコン魔術学園の一年三組だよ。よろしくね』
アジェッタは満面の笑みを浮かべた。
純粋な、とても良い笑顔だった。
最初のコメントを投稿しよう!