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音速を超えて、轟音と共に空気の塊が男に直撃した。
『ぐぁっ!』
とてつもない速度と威力で飛んできた空気の塊だ。
こんなもの、避けれるわけないだろう。
男は20メートルぐらい遠くに吹っ飛ばされて地面を転がった。
しかも、今の攻撃で防具も完全に壊れてしまった。
もし、また同じ魔術を喰らえば、間違いなく死ぬだろう。
『殺す…殺す…殺す…』
ニールはブツブツと呟きながら、ゆっくりと男に近付いていった。
そして、先程と同じで10メートルぐらいの所で歩みを止めた。
どうやら、この間合いがソニック・キャノンの射程範囲内のようだ。
そんな事は、すぐに理解出来た。
だが、男には一つだけ理解出来ない事がある。
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