第1章~その名はクッキー~

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『どうしてクッキーなんだ?』  遠回しにどうしてそんなに変な名前なんだと男が尋ねると、アジェッタは満面の笑みで、 『私の大好物だから!』  と屈託の笑顔を向けながら答えた。 『うっ……』  男は思わず顔を逸らしてしまった。  この笑顔は相当な破壊力だ。  間抜けな名前だけど、真剣に考えてくれてるし、こんな返答をされたら断れない。
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