第1章~その名はクッキー~

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『そういえば、俺はいつ学園に入学するんだ?』 『明日からじゃ』 『なん……だと!?』  まるで今思いついたような学園長の返事に、クッキーは驚愕した。 『魔術は詳しくないんだが』 『大丈夫大丈夫、出来る出来る、気持ちの問題じゃ。徹夜で勉強すれば充分追いつくじゃろ』  なんて無責任なんだ。 『それじゃ、わしはそろそろ戻るぞい』  学園長はスタスタと部屋から出て行ってしまった。 『頑張ろうね、クッキー』 『あぁ……』  この先、学園で生活して無事に卒業できるのか、クッキーは不安で不安でたまらなかった。        
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