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★★★
それは10分ほど前の話だった。
クッキーは学園長に呼ばれ、アジェッタと一緒に学園長室に向かっていた。
学園長室は中央校舎の四階にあり、誰が見ても一目でそれだと分かるらしい。
『それは本当なのか?』
『うん、多分すぐ分かるよ』
階段を上がりきり、四階の廊下に出たところでクッキーは足を止めた。
『あれだな』
もう見つけてしまった。
廊下には幾つか扉があったにも関わらず、クッキーは一目でそこが学園長室だと分かった。
『そうだよ。あそこが学園長室だよ』
『確かに誰が見ても分かるな』
何故ならその扉の左右には、訳の分からないポーズをした二体の学園長の銅像が置いてあったのだから。
遠目で見るならまだ良かった。
だが、近くで見るとあまりのウザさにぶっ壊したくなってしまった。
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