第2章~爆炎と突風~

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★★★  それは10分ほど前の話だった。  クッキーは学園長に呼ばれ、アジェッタと一緒に学園長室に向かっていた。  学園長室は中央校舎の四階にあり、誰が見ても一目でそれだと分かるらしい。 『それは本当なのか?』 『うん、多分すぐ分かるよ』  階段を上がりきり、四階の廊下に出たところでクッキーは足を止めた。 『あれだな』  もう見つけてしまった。  廊下には幾つか扉があったにも関わらず、クッキーは一目でそこが学園長室だと分かった。 『そうだよ。あそこが学園長室だよ』 『確かに誰が見ても分かるな』  何故ならその扉の左右には、訳の分からないポーズをした二体の学園長の銅像が置いてあったのだから。  遠目で見るならまだ良かった。  だが、近くで見るとあまりのウザさにぶっ壊したくなってしまった。
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