第2章~爆炎と突風~

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『おじいちゃ~ん。クッキー連れてきたよ~』  アジェッタは扉をノックして学園長の返事を待った。 『……おぉ、わざわざすまんのう、アジェッタ。そろそろ授業が始まる時間じゃし、お主は先に教室に行っといてくれ』 『うん、分かった。じゃ、また後でね、クッキー』  そう言ってアジェッタは一年の教室に向かっていった。  アジェッタを見送ってから、クッキーは学園長室に入った。 『で、俺に何の……』  そこでまたクッキーは足を止めてしまった。  なんせ部屋の中には、学園長の座る机を取り囲むかのように、イミフなポーズをした学園長銅像×4が置いてあったのだから。 『……用だ?』  ウザさ四倍の銅像共を魔術でふっ飛ばしたくなったが、クッキーは何とかその衝動を抑えて学園長に尋ねる。
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