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『お主に一つ言っておきたい事があってのぅ』
『言っておきたい事?』
わざわざ部屋にまで呼んで言うことだ、学園生活において、何か大切な事を言うのだろう。
とクッキーは予想した。
『学園で魔術は使わないでね』
見事に外れたわけだが。
『お前は何が言いたいんだ?』
ここは“魔術”学園だ。
その魔術学園の長が、脅して入学させた生徒に対して、魔術を使うなだと?
『わしが言いたいのは、お主のオリジナル魔術の事じゃよ』
オリジナル魔術?
『もしかしてこれの事か?』
クッキーは右手から魔力の糸を放出して、魔術円の形に編んでみせた。
どうやら、もう魔術円の形成には慣れたようだ。
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