第2章~爆炎と突風~

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『お主に一つ言っておきたい事があってのぅ』 『言っておきたい事?』  わざわざ部屋にまで呼んで言うことだ、学園生活において、何か大切な事を言うのだろう。  とクッキーは予想した。 『学園で魔術は使わないでね』  見事に外れたわけだが。 『お前は何が言いたいんだ?』  ここは“魔術”学園だ。  その魔術学園の長が、脅して入学させた生徒に対して、魔術を使うなだと? 『わしが言いたいのは、お主のオリジナル魔術の事じゃよ』  オリジナル魔術? 『もしかしてこれの事か?』  クッキーは右手から魔力の糸を放出して、魔術円の形に編んでみせた。  どうやら、もう魔術円の形成には慣れたようだ。
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