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『あ』
その少女と目が合った瞬間、思い出した。色々と嫌な事を。
『あの、身体は大丈夫ですか?』
『……問題ない』
『よかった~』
少女は安心したようにそっと胸を撫でおろすと、ドアを閉めてカギを掛け、ボロボロの椅子を男の近くに持っていき、それに腰掛けた。
それにしても、驚いた。
何しろ、さっきまでパンツ一丁だった少女が、白いブラウスの上に黒色のジャンパースカートとジャケットを着て、胸元に紅色のリボンまでつけている。
しかも、ジャケットの胸にはノタリコン魔術学園の紋章が刺繍されている。
正真正銘、魔術学園の生徒だ。
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