え?やっぱり再会ですか?

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「まったく、いつかハルコーの理事長に会ったらヤンデレ漫画見せてやる…」 「なんで?」 「『共学にするとこーゆー事起こっちゃうよ』的な意味合いで」 とかいう会話をなしていて、入試の時に覚えた道に出た パン屋の看板が見えるので、あと5分程でハルコーに着くところだ が 「……あれ?…可奈…あれ、ハルコーの制服じゃない?」 と伊綱が耳打ちしてきた 確かに、あれは今自分達が着ている制服と同じ物だ 綺麗なピンク色のツインテールをした子だ だが 明らかに様子がおかしい 見た事の無い制服の男子高校生三人に囲まれている ツインテールの子は涙目であちこちに視線を飛ばしている ぼそぼそと何かを言っているようだが… 「『たすけて』…」 伊綱がそう呟いた 「え?」 「読唇術、細かい動きでもだいたいわかるの」 なんともすごい能力だなと伊綱に感心したが、そんな場合ではない 「助けてって言ってるんだから、助けなきゃ!」 「え!?ちょ、可奈!?」 伊綱は、急に走り出した可奈の後を慌てて追う ―――あちゃー、可奈の良いんだけど悪い癖が… 「君、ハルコーの子?」 「可愛いね、ねえ、俺達と一緒にどっか行かない?」 黒髪ボサボサの男と、黒の混じった茶髪を立てた男が前傾姿勢でツインテールの女の子に話しかける 女の子はオロオロしているため、何も言えない もうひとりは黒髪だが、耳にピアスをして、女の子を見据えている 「あ…あの…学校がある…ので…」 恐怖の中、必死に捻り出したであろう、か細い声だった だが、そんな声を聞こえないフリをして、二人の男はさらに女の子に詰め寄る
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