第一話 【風に揺れるは桃の花】

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第一話 【風に揺れるは桃の花】

一人の英雄がこの地を統一しておよそ400年…。 代を重ねるごとに凡愚の相を増していく帝、それを操る宦官達の腐敗政治、度重なる飢饉…。 民達は疲弊しきっていた…。 ‐タク郡、楼桑ビレッジ‐ 「ふぁ…今日も暇だな。」 「相変わらずバカだな、テレビを見なかったのか?世間じゃイエローカラーギャングが暴れてるんだぜ。」 門番の見張りをする二人の若者が任務を忘れて談笑する。 「でも、ここは安全だろ?なんてったって玄徳さんがいるからな。…ん?何だあれ?」 遥か地平線に上がる土煙…、何かがこの町に迫っていた。 「おいおい、やべぇぞ、新手か!?」 「お、俺、玄徳さん呼んでくるぜ!」 片方の男が一目散に逃げ出すの見るやいなや、 「ず、ずるいぞ、俺も行く!」 そして、歴史は動きだした。 -近代三国志-
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