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‐楼桑ビレッジの小さな居酒屋‐
テレビはもう数ヶ月、同じニュースをやかましく報道している。
『勢力を拡大し続けているイエローカラーギャング、Co.kinは今日未明、徐州の城を1つ、落城させました。近隣住民に避難勧告がでております。繰り返します…』
「ちっ、胸くそ悪いぜ!どいつもこいつも!」
酒を浴びるように飲みながら、大柄の男はくだをまく。
「まあ、そういうなよ、聞こえねえか、圧迫された民の声がよ、益徳…。」
益徳「分かってるよ!玄徳!だから腹が立つんだ!奴ら、蹴散らしたって何度でも立ち上がりやがって…」
玄徳「ふん、お前もちゃんと考えてるんだな、ただの酒飲みかと思ってたよ。」
玄徳は、自らの大きな耳を撫でながら益徳に言う。
益徳「ちっ!」
そう言うと、益徳は手にした一升瓶を軽く飲み干した。
その時、息を荒げて門番の男が入ってきた。
「玄徳さん、大変だ、数台のリムジンとバイクが町の入り口に!!」
玄徳「行くぜ益徳……、風向きが変わったようだぜ…。」
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