キミ、出会い

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彼に近づきたくて、彼の後ろの席の友達のとこに毎日毎日、何度何度も行った。 少しでもあたしの存在を知ってほしくて…。 少しでもあたしを視界に映してほしくて…。 少しでもそばに居たくて…。 授業中、窓の外のふぶく桜を見る振りして、彼を見た。 真面目に黒板を見てる姿に…、魅とれて友達の声さえ耳に入らなかった。 その筋張った長い指に触れてみたいと、心で欲望が渦巻いた。 ねえ…話してみたいよ…、弱虫のあたしを、見てよ…。
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