16人が本棚に入れています
本棚に追加
カルコサとは、何だったか。
何がある場所だったか。
考えていると、俺の皮膚が一枚剥けた。
だが、俺は皮膚を剥こうとは思っていないし、
触ってもいない。
不思議に思いつつ、剥けた皮膚を見つめていた。
それは、一枚の黄ばんだ羊皮紙だった。
・・・そうだ、
俺は、魔導書だ。
命を吹き込まれた、魔導書だ。
そしてこの羊皮紙は、俺の一部。一ページだ。
さらに言えば、「表紙」だ。
そこにはこう記されていた。
"KING IN YELLOW"
.
最初のコメントを投稿しよう!