狂った街と風景

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カルコサとは、何だったか。 何がある場所だったか。 考えていると、俺の皮膚が一枚剥けた。 だが、俺は皮膚を剥こうとは思っていないし、 触ってもいない。 不思議に思いつつ、剥けた皮膚を見つめていた。 それは、一枚の黄ばんだ羊皮紙だった。 ・・・そうだ、 俺は、魔導書だ。 命を吹き込まれた、魔導書だ。 そしてこの羊皮紙は、俺の一部。一ページだ。 さらに言えば、「表紙」だ。 そこにはこう記されていた。 "KING IN YELLOW" .
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