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あたし谷村春子。21歳。一年前に憧れだった化粧会社に入社して、平社員だったけど、充実していた日々を今日という、今日まで送っていた。…なのに
｢なんでクビになっちゃったのさぁぁぁぁぁ！！！｣
そう。あたしは部長についさっき、クビを言い渡されてしまった。
クビにされた理由はわかってる。
ちょっと、自分が部長だからって平社員にコキ使う部長が気にくわなくて、何故か部長専属のお茶係に、任命されてたあたしは、その日も嫌な顔丸出しで部長にお茶を淹れていた。
｢谷村くん。このお茶すごくおいしいよ。きっとそんなお茶を淹れる君も、おいしいんだろうなぁ。｣
もともと、この部長は変態親父として有名なことを、あたしも噂で聞いたことがあった。だけど、実際に言われるのが初めてだったあたしは、誰がどう聞いても、アブラギッシュなおやじの変態発言にしか聞こえないこの台詞に腸が煮えくり返って、部長が飲んでいたお茶を、憎き眩しい頭にぶっかけてしまった。
だからきっと、それで噴火した部長が社長にでも言いつけたんだろう。
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