始まりの章

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椛 「え、ちょ なんで私の腕を掴むんですか」 雛 「大丈夫 私はなにもしない」 にっこり笑う彼女の奥の顔がはっきり見えます その笑顔の仮面の下は 全く笑っていません そして注射器を持ってこちらに歩み寄る にとり 嫌な予感しかしません なにこのひぐらし にとり 「…テストプレイを開始します」 全身の毛が逆立つような恐ろしい感じ いやな汗と血がひいていく感じ やばい 椛 「ッグ!?」 ちょ 全くびくともしませんよ!?雛さんってこんな強かったでしたっけ!? 建前だけの仮の笑顔を浮かべる彼女は必死の抵抗にもまったく動じず表情も崩さずにただ ニヤニヤしていて… 雛 「大丈夫だと言っているのに 安心してください 痛くありませんから」 椛 「や、やめてくださいッ!まだ、まだ死にたくないですぅぅぅぅぅうッ!」<ジタバタ> にとり 「…めんどくさいね 雛 一発でお願い」 雛 「あいさーです」 ーえ? 突然<ドスン>という衝撃に脳が揺さぶられる感じ しまった…首を…ッ 意識が 遠 のい て
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