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俺はこれからどうすればいいんだよ。一年間ずっとこの顔で過ごすのか?
こんな顔じゃ、ダチにも彩音にも会えねぇよ。
「顔色悪いよ?どうした?」
「・・・俺、これからどうしたらいい?」
不安になってつい弱音を吐いてしまった。
「そんなの、簡単だよ」
「え?」
「女として過ごせばいいんだよ」
「はあ!?」
「だ・か・ら、手術するまで女のフリをすればいいんだよ!」
そんなの無理に決まってんじゃねーか。男の俺が、約1年間ずっと女のフリだぞ?
「まぁ、マイナスに考えないで。学校には私から言っておくよ。山内智は入院してるって」
「そういう問題じゃねぇ!ずっと女のフリなんて絶対無理だよ!!」
「大丈夫。たまには、いつもと違う空気を吸った方がいいって。 さっそく明日から学校にいこう!」
「あ、明日から!?さすがに早くないか?」
「早めに学校に慣れてた方がいいって。ホラっ、善は急げって言うでしょ!?」
善も何もないが、勢いで学校に通うことになったのだ。もちろん、女として。
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