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-女として過ごす-
そんなこと・・
無理に決まってんだろ!?この16年間ずっと男として生きてきたんだぞ?それなのにイキナリ女としてなんて・・・
「嫌だぁぁぁ!!!」
しまった。つい叫んでしまった。周りから視線を感じる。い、痛い・・・
俺は、ふと田代の話を思い出した。
『いい?山内君。・・・これから君は女として過ごすにあたって‘山内智’じゃ、まずいよね。ということで、今日から君の名前は‘塚本ハル’ってのはどう?』
『塚本ハル?なんでそーなったんだよ?』
『なんか可愛いでしょ?』
『う~ん・・。よく分かんないけどいいや、それで。』
・・・・とまあ、こんな感じで
俺の女としての名前は決まった。
明日から学校に通うが、不安だ。
もしも男だとばれたら
何もかもすべて終わる。
・・・そうならない為にも完璧‘女’として過ごさなければならない。
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