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「ハル!校舎案内しよっか?」
「うん。ありがとう!」
本当は校内のことは分かるが、怪しまれないためにも、案内してもらうことにした。それに、彩音といられるのは悪くない(むしろ一緒にいたいくらいだ)。
ドンッ!!・・・
考え事していたら誰かにぶつかってしまった。
「あ・・ごめんなさい」
謝ってきたのは、二つ結びで、眼鏡をかけているいかにも‘マジメちゃん’な、真島奈緒(マシマ ナオ)だった。
同じクラスだが、静かでまったく話したことがなかった。
「こっちこそごめん・・」
「真島さん」
「な、何ですか?」
・・・気のせいか彩音が話しかけた時、一瞬真島奈緒の体が震えていたような・・・
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