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「私、ハルに校舎案内してるから次の授業の準備、しといてもらっていいかな?」
「あ、はい・・」
真島奈緒は教室に向かっていった。
「じゃ、行こっか」
「う、うん」
彩音の口元がゆがんでいるように見えたが、気のせいだろう。
・・・・・・・
「・・-で、ここが保健室。これで全部回ったかな」
「ありがとう、彩音」
「どういたしまして」
「彩音~!!」
向こう側から女子が走ってきた。
制服はヨレヨレで、髪は染めていて化粧もしていて、彩音とはまったく正反対だった。俺に気づいたらしく、話しかけてきた。
「あんた、誰?」
「この子は塚本ハル。今日私のクラスに編入してきたの」
「ふーん。あ、彩音あの事なんだけど・・・」
「うん、待って。・・・ハル、先教室に戻っててくれる?」
「うん、分かった」
俺は教室に向かった。彩音はアイツと何の話をしているのか少し気になるが。
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