第1話

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・・・きて ・・・起きて・・ 「早く起きないと目覚めのキs・・」 「おはよーございます!!」 「もー!2日連続で遅刻しちゃうわよ!?」 アンタも2日連続でその起こし方やめてください。 「・・というか、今何時ですか?」 「8時45分だけど?」 ・ ・ ・ 「遅刻だーー!!行ってきます!」 「行ってらっしゃーい」 2日連続で全速力。 俺は学校に着いて息を整えながら教室に向かった。 教室に入る時、一呼吸して戸を開けた。 一瞬にして教室の空気が変わった。 俺の方に視線が集まるのが分かった。 「もう学校こないかと思ったぁ!」 彩音の周りにいるやつらが騒ぎ出した。 「邪魔なんだよ、ブス」 彩音が俺にぶつかってきた。 昨日はヤバかったが、今は違うぜ。 「おはよ、彩音ちゃん」 「は?ちゃん付けとかキモっ」 「ちょっとした事でキレちゃって。お子ちゃまでちゅね~」 「コイツ、マジうぜー。行こっ、彩音」 「・・・ばっかじゃないの?お前」 彩音達は教室を出ていった。 -・・ふっ、勝った。 「奈緒おはよー」 俺は振り返って言った。 「あ・・おはよう、ハルちゃん。・・すごいね、言い返すなんて」 「私、ブスとか言われても気になんないからね」 それに、この顔俺の顔じゃないし。 「いや、すごいって!」 これを言ったのは奈緒じゃなかった。 クラスの女子だ。 「怖くないの?藤咲さんだよ!?」 「え、や、別に特には」 女子に言われてもそこまで怖くない。 ・・・ただ、アリスさんは別だが。
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