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・・・きて
・・・起きて・・
「早く起きないと目覚めのキs・・」
「おはよーございます!!」
「もー!2日連続で遅刻しちゃうわよ!?」
アンタも2日連続でその起こし方やめてください。
「・・というか、今何時ですか?」
「8時45分だけど?」
・ ・ ・
「遅刻だーー!!行ってきます!」
「行ってらっしゃーい」
2日連続で全速力。
俺は学校に着いて息を整えながら教室に向かった。
教室に入る時、一呼吸して戸を開けた。
一瞬にして教室の空気が変わった。
俺の方に視線が集まるのが分かった。
「もう学校こないかと思ったぁ!」
彩音の周りにいるやつらが騒ぎ出した。
「邪魔なんだよ、ブス」
彩音が俺にぶつかってきた。
昨日はヤバかったが、今は違うぜ。
「おはよ、彩音ちゃん」
「は?ちゃん付けとかキモっ」
「ちょっとした事でキレちゃって。お子ちゃまでちゅね~」
「コイツ、マジうぜー。行こっ、彩音」
「・・・ばっかじゃないの?お前」
彩音達は教室を出ていった。
-・・ふっ、勝った。
「奈緒おはよー」
俺は振り返って言った。
「あ・・おはよう、ハルちゃん。・・すごいね、言い返すなんて」
「私、ブスとか言われても気になんないからね」
それに、この顔俺の顔じゃないし。
「いや、すごいって!」
これを言ったのは奈緒じゃなかった。
クラスの女子だ。
「怖くないの?藤咲さんだよ!?」
「え、や、別に特には」
女子に言われてもそこまで怖くない。
・・・ただ、アリスさんは別だが。
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