異変の朝

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母さんから解放されほっと一息つく。 いくら昔からスキンシップが激しくても、いい加減高校生になってまで抱きしめられたくない。 「父さんサンキュー」 俺から引き離した母さんを抱きしめてる父さんに一応礼を言う。 相変わらずの熱々ぶりだ。新婚生活引きづったままの両親に辟易する事もあるが仲がいいから良しとする。 「で、母さんのせいじゃないとしたらこのイタズラは父さんか?」 じとりと父さんを見つめて問いただす。 母さんも悪ふざけがすぎるが父さんもそこそこ悪ふざけをしてくる、たまに無自覚でしてる場合があるのがタチが悪いが…。 「いやー、僕がやったわけじゃないけど僕のせいというかー」 頬を掻き、ほがらかな笑顔で笑う父さん。
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