異変の朝

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母さんは、子供がぬいぐるみを抱き締める様にギュウギュウと抱き締めてる。 力いっぱいにな…。 「ちょっと、母さん離して!」 苦しいうえに俺の身体に母さんの柔らかい胸が当たる! 言っておくが、疚しい思いなんてないからな!! 居心地が悪いだけだ。 昔から抱きつき癖がある母さんに抱きつかれているんだ。 そんなものあるわけがない。 「桃香、離してやりなさい。侑一が苦しそうだ。僕も妬いてしまいそうだよ」 不憫に思ったのか、嫉妬の為か、父さんが母さんを離してくれた。
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