傍観者と殺人鬼

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「まだ人殺しじゃない。今から人殺しになるんだよ」 彼は口元だけ歪ませて笑みを作った。 「ま、あの感じなら……修学旅行中に殺しちゃうだろうな」 彼は軽々しくそう言ったが、そんなことは常人なら信用しないし、そんなことが起きれば大事件だし、頭がおかしいとしか思えない。 でも彼は殺人鬼。 人を殺す鬼。 同類が臭いでわかるのかもしれない。
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