傍観者と殺人鬼
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ぼくは一呼吸置いて、固唾を飲んでから言う。 「……で、それは嬉しいことなのか?さっきまでの沈んだ表情はどこに行ったんだよ」 「はあ?おまえは鬼か。人が死ぬって言ってんのに俺が嬉しがるとでも思ってんのか?」 ぼくが小さく頷くと彼は再び座席に腰を深く沈めて笑みを消した。 「せっかくの修学旅行が台無しにされたらそれこそ一大事だろうが」
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